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泣くか笑うか考えるかするブログ

祈って、食べて、踊って、書いて。愛しあえたらそれでいい。

岸見アドラー

読了『幸せになる勇気』
再読『嫌われる勇気』

ユングフロイトとならんで心理学の三大巨頭と呼ばれるアドラーの思想を、生きづらさを抱える青年と哲人との対話を通して味わいつつ、「自分はどうよ?」と自問自答できる本です。

アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言い切ります。

そして、どうすれば人は幸せに生きることができるのか、という問いに対してシンプルで具体的な答えを提示します。

『嫌われる勇気』とは夫婦関係が破綻していた頃に出会って読みました。

過去に支配され、人から嫌われることを恐れ、幸せにならないことを選んでいた自分に気づきました。

いろんな要素も手伝って、読んだ数ヶ月後にはダンナを追いかけて赴任先のメキシコに飛びました。

嫌われる勇気をふりしぼって「ごめんなさい」と謝る逆説的な行動は人生にやさしかったです。

今年、対話の続編『幸せになる勇気』を、関西空港の本屋で見つけました。

ちょうどトラウマや性格に問題を抱えている自分に飽きてしまい、もっと変わりたいなぁ、と思っていた矢先のことです。

アドラーの思想はトラウマを否定します。

これは、作品中で哲人に相当する岸見一郎さん自身の言葉だと思いますが、

「あえて厳しい言い方をするなら、悲劇という安酒に酔い、不遇なる【いま】のつらさを忘れようとしているのです」(p.69)

というくだりに大笑いしました。ホントに飽きていましたので、「トラウマ」という考え方に。

過去にあった出来事は変えられませんが、その出来事にどのような意味を与えるかは、いまの自分が決めることです。

子供のころに受けた暴力などはその後の人格形成に厳しい影響を残しますが、魂はそんなにやわじゃないです。カタツムリの歩みでもしあわせに向かって変わることはできます。その歩み自体が、いま、ここ、確実にしあわせです。そして、わたしはひとりじゃない。

わたしは過去にあった出来事に「たくさんの人と分かち合える人生経験」という意味を与えました。

また思い出しては読み返そうと思います。
そのときの心持ちで響くポイントが変わりますから。
哲学者岸見一郎さんが翻訳したアドラー本人の著作にも挑戦したいです。

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